カジノ誘致、治安維・依存症対策が前提
カジノ20年までに三カ所の見出し、日本経済新聞の記事で取り上げているのがカジノの規模やモデルとしている海外の観光地、対策などだ。
新聞の記事では政府がモデルにするのは、数多くのカジノが乱立するラスベガスやマカオではなく、ホテルや会議場、ショッピング施設等の大型リゾート施設の一角に、少数のカジノを併設するシンガポールとある。
シンガポールでは、外国人のカジノへの入場は無料にする一方、自国籍の住民からは100シンガポールドル(約8,200円)の入場料をとっている。
こうした仕組みでギャンブル依存に歯止めをかけるルールを日本でも取り入れる方向だ。
カジノ運営会社が国に払う納付金の一部を依存症対策に使う案もある。
ゴールドマン・サックス証券によると、東京や大阪、沖縄に4つのカジノ施設をつくった場合に、市場環境は1兆5000億円になる。不動産やゲーム機器会社に加えて、地域のホテルや小売りなど幅広い産業に経済効果は波及する。
政府は20年までに訪日外国人客を2000万人と13年に比べて倍増させる目標をかかげている。