ちばの未来 幕張MICE・IR構想発表会(第3回) | 幕張新都心 MICE・IRを考える

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ちばの未来 幕張MICE・IR構想発表会(第3回)

3回目となる、ちばの未来 「幕張MICE・IR構想発表会」が5/14に開催されました。

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一般財団法人ちばの未来 代表 寒竹郁夫 氏 挨拶


ちばの未来 幕張MICE・IRは8年前より幕張地区におけるIR誘致活動を開始し、IRについての勉強会、地域住民への説明会を数々行ってまいりました。IR推進法案が可決され、各地でIR誘致活動が行われる中、幕張は地域の企業・住民が中心となって活動を行っていることが強みとなっています。
本会では「ちばの未来」メンバーによる特別講演および株式会社フォルム 松本社長による基調講演を行いました。その時の様子をご紹介します。

【特別講演】

ブロードキャピタル・パートナーズ株式会社 CEO
元グッドウィル・グループ創業者  

折口 雅博 氏


日商岩井(現・双日)にて「ジュリアナ東京」をプロデュース、その後、人材派遣会社「グッドウィル」を設立、続いて介護保険制度施行に先立ち高齢者福祉事業「コムスン」を含めた総合人材サービスのグッドウィルグループを創設。
創業12年で年商7700億円、従業員10万人を達成。紺綬褒章、厚労大臣賞(2回)、日本赤十字社社長賞を受賞。
現在、ブロードキャピタル・パートナーズのCEOとして、日本の経営者に向けた企業価値最大化のためのコンサルティングを行っている。

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幕張は外国人のアクセスの利便性が高く、景観も素晴らしい、すでに会議場や野球スタジアムがあり、海と空が広がるスペースがある。
このようにIRとして好条件は揃っている場所は他にない。
大型客船、プライベートジェットのためのインフラができれば、世界中の富裕層が気軽に何度でも来れる。
このことで同時にエリア全体が活性化し、良い循環が生まれるということに大きな意味がある。
無料で利用できる余暇の場や子供達がのびのび遊んだり学んだりできる機会の創出にも繋がる。
近隣だけでなく日本中から、また、どんな世代の人々にとってもショッピング、グルメ、本格的なエンターテインメントなど、いつ訪れても最高に楽しい場所になるはずだ。


キャピタル&イノベーション株式会社 代表取締役

小池 隆由 氏


1991年に山一證券入社後、山之内製薬などを経て、2005年にドイツ証券、2010年にゴールドマンサックス証券に入社。2013年9月にキャピタル&イノベーション株式会社を設立。IR事業化に取り組む。政治・経済メディア「カジノIRジャパン」を運営。

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IR推進法施行以降、つまり2016年12月以降に行政として正式なアクションがあり、千葉は2013年に行政として予算を取って調査しているが、そこから動きがない。
日本がIRに選ぶ候補は最大3つ、現在候補は8か所で千葉が決まれば9か所、さらにもっと候補が出てくる可能性もある。限られた時間ではあるが、千葉として誘致する場合は、かなり急いで進行させていく必要がある。
現在は、大阪府市が一番先行しているため、大阪市の動きが注目される。今年の夏には基本方針が政府から発表されるが、千葉市は残念ながら気運醸成が今のところまだ少し緩いと言わざるを得ず、手を挙げてからさらに3位までに入るには、相当先行きが厳しい戦いであるため、今から熱を上げてやっていっていただきたいと語る。


関西大学 政策創造学部 教授

白石 真澄 氏


大阪府出身。関西大学大学院修士課程工学研究科建築計画学専攻修了。 (株)西武百貨店、(株)ニッセイ基礎研究所の主任研究員を経て、東洋大学経済学部社会経済システム学科教授、関西大学政策創造学部教授としてのキャリアも持つ。国や地方自治体の教育、少子化、福祉に関する各機関で政府委員としての活動経験のほか、女性、母親としての視点も活かして「千葉女性市民の会事務局長」としても活動中。

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地下を通っているゴミ収集の管も、あと20年ほどするとメンテナンスの時期が来るのに、このままこのサービスの維持が出来るのだろうか。増えている扶助費が何に使われているかは、福祉など、住民が生活するうえでなくてはならないもの。
一方で人件費は減っているが、今後高齢化することによって増えていく。入ってくる税金はどうなっているか?固定資産税や軽自動車税などいろいろなものが入ってくるが、全体で入ってくるお金の中で税が占めている割合というのは、現在43.7%でずっと減っている。
成田空港を抱える成田市、ディズニーリゾートのある浦安市と比較し、将来負担比率(将来に今のツケがどれだけ来るか)を調べると圧倒的に千葉市の不安が大きいと語る。
残念ながら幕張メッセは、成田空港やディズニーリゾートに追いついていないため、人口が減る時代、裾野が広い産業に誘致するIRはその一つだと思う。交流人口と雇用創出を行うべきではないかと願う。


【基調講演】

株式会社フォルム 代表取締役

松本 有 氏


「幕張新都心MICE・IR推進を考える会」共同発起人
「特許庁/特許等取得活用支援マネジメント強化事業」委員
「ベンチャー・カップCHIBA」副審査委員長
「千葉県オリパラ情報共有・意見交換会」メンバー
JIDA(社団法人日本インダストリアルデザイナー協会)会員
IR*ゲーミング学会会員
日本大学芸術学部デザイン学科非常勤講師
東北工業大学ライフデザイン学部兼任講師
放送大学非常勤講師
Gマーク・IF universal design・reddot・IDEA等多数受賞

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千葉が成長し続けるためにどうあるべきか、これだけ良い環境がありながら海をなぜ使わないのか、「私たちが何かやるべきではないか」という思いから「ちばの未来」が始まった。
観光事業という部分を、千葉、幕張地区の産業として行ったらどうか、それに伴い資金はどうするのか、IRならそれができるのではないか。
100年後を想定し、自治体だけが公共投資をするのは古く、民間も含めた公共投資をする、そういった事業化ができないものか。その街の持つ「文化的要素」を大きく広げ、子どもたちや住民、地域を大きく変えることができるのではないかと思っている。

千葉は首都圏に一番近いリゾートであり、環境的にも気候的にも非常に恵まれていているが伝わっておらず、IRを機会に広めていきたいと願う。また、大型客船やプライベートジェットを呼べる環境づくりにも適した場所である。
民間投資により社会化事業をするべき、それがまさにIRであり、インフラの確立(=交通インフラ)で街が変わったという例がヨーロッパにいくつもある。
人類が経験したことがない高齢化社会を迎えるであろう中、環境を維持しながら開発を進める事も今後に行っていきたいことである。子どもたちや街の未来、日本の未来を作っていくためにはカジノの部分は絶対的に必要である。

①クリエイティブエリアではエディケーション、アート&テクノロジー、アート&スポーツをうまく組み合わせていくこと、②歩きやすく、人のための、車と接することなく歩ける歩道を設置すること、③世界的なエンターテイメントを作っていき、カジノはもちろん、日本の祭りや文化を発信し現地に行くためのきっかけを作っていくこと、この3点が重要であると思う。

「アルス・エレクトロニカ」(リンツで開催)も取り入れていきたいが、これらはコンテンツのひとつであり、次の世代を作る子どもたちへ大きく影響していくのではないかと思う。ワクワクする場をみんなで共有していきたいと語る。



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懇親会では様々な意見が交わされました。

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