千葉県議会議員 千葉県議会統合(IR)研究議員連盟会長 本間 進 氏 | 幕張新都心 MICE・IRを考える会

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千葉県議会議員 千葉県議会統合(IR)研究議員連盟会長 本間 進 氏

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県の議連会長というお立場の本間氏に、世界各国のIR物件を数多く視察されてきた客観的な視点で、
千葉県のIR誘致についてご意見を伺った。

 

 

県から見たIR候補地としての幕張新都心

 

初めは知事が成田にIRを誘致したいということから始まったのですが、成田周辺は空港の規制があり高層ビルが建てられない。それなら、幕張がいいだろうという流れがありました。その後、しばらくIRの話が停滞していたので、県の議連で要望書を提出して、2014年度に調査費500万円の予算獲得にこぎ着けた経緯があります。

 

千葉県が掲げる幕張新都心、かずさアカデミアパーク、成田国際空港都市の三角構想の中でも、幕張は東京に近く、羽田にも近い。国際空港である成田にも近い。それぞれの場所から30分程度で来られる。観光客を集める一番の条件を揃えています。

 

それに、幕張の場合は県も市も、他の自治体に比べて大きな予算を掛けなくても導入できます。都市計画を解除して用途変更だけすれば良いので、導入しやすい環境が整っているといえるでしょう。

 

 

千葉県と千葉市との連携について

 

議連に関しては、われわれ県が先に動き、そのあとに千葉市が続くという形で連携をとってやってきました。
県の予算と同じように千葉市にも調査費500万円の予算がついたのも、このような流れがあったからです。今後は千葉市にしっかりと調査を行ってもらい、県がそれを見極めて吸い上げるというスタンスでいきたいと思っています。

 

あとは知事と市長、トップ同士に意思疎通を図って頂きたい。
私は県会議員の前に、市議会議員もやっていたので、県市それぞれの立場もわかります。ですから今、知事と市長の間をつなぐのは自分の役割かなと思っているんです。話し合いの機会を設け、一本化していければと考えています。

 

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国内、各自治体の誘致活動の情勢について

 

2013年に県議会総合企画部の視察で行きましたが、大阪は一番進んでいますね。市長と総理とのコンセンサスもとれているようでしたし、大阪は受け入れ態勢は万全といった印象を受けました。

 

沖縄は基地問題などの国策もあり、候補になっています。ただ、距離や環境を考えると海外に行くのと変わらないですから、現実的には難しいのではないかと思うんですよね。

 

東京は石原元知事がカジノ構想をたてていましたが、知事が変わってしまった。そこへきて、東京オリンピックの開催決定。
騰貴している街でやってもしようがないと私は思います。

 

国会でIR法案が通れば1年以内に候補地の選定にうつります。ここで最初の候補地になることが大切です。そのためには、東京と千葉をセットにすることもひとつの手だと思います。その昔、成田空港は「東京国際空港」と呼んでいました。東京ディズニーランドの所在地も実際には千葉県の浦安です。同じように、IRも東京とセットという印象づけができれば、可能性も高まるのではないでしょうか。

 

2012年に私が団長でIR視察に言った際、IR運営大手のCEOは「東京は街自体が小さい」と言っていました。であれば、ぜひ千葉に持ってきたいと思いますよね。

 

 

視察を通して見えてきた世界のIR事情

 

海外のIR物件は、ラスベガス以外はすべて視察で行きました。特にマカオには2000年頃から30回以上、足を運んでいますから、カジノ導入による街の隆盛・変貌をずっと目の当たりにしてきました。

 

杉並区と同じ大きさのマカオには、外国から2800万人の来場者が来ます。
日本は観光立国だと言っていても、やっと1000万人ですから、比較すればすごいことだとわかるでしょう。
2013年には4兆7620億円の収益を上げ、いまやラスベガスを抜いて世界一の規模になりましたし、IRにはそれだけの集客力があるということなんですよね。さらに雇用も生まれることで、周辺地域への経済波及効果も大きなものなんです。

 

ゲンティン社がシンガポールにつくったセントーサ島は、子供が楽しめる遊園地とカジノが共存しています。また、やはり大手オペレーターのサンズがシンガポールにつくった施設はビジネス、イベント関係などMICEを軸としている。国やオペレーターによって特性が違いますね。

 

千葉県が導入する際にモデルとなるのは、シンガポールですね。ギャンブルの法規制を導入したり、遊園地やMICEとの共存のしかたなど参考になるでしょう。日本も同じエリアに複数のオペレーターを入れることによって相乗効果を生み出す仕組みを作ると良いと思います。

 

 

「MICE・IR推進を考える会」に期待すること

 

MICE・IR誘致において、一番大事なのは県民の方の理解を得るということです。
カジノ=ギャンブルというイメージでアレルギー反応を起こす方もいらっしゃるのでしょうが、実際には、カジノはIR施設の総面積の3%ないしは5%程度なんです。
IRはショッピングセンターやイベント会場など様々な施設・環境が整う統合型リゾートであるということを県民の方にも理解して頂きたいと思っています。

 

また、韓国のカジノの例では、アルコールが検出されると入場ができなかったり、深夜2時までにはすべて閉店するなど、皆さんが思っている以上に健全な運営もできるものなのです。

 

「MICE・IR推進を考える会」には勉強会などを通して、県民の皆さんにこのことをPRし、理解を得る働きかけをしてもらいたいですね。

 

 

今後の県議連としての動き

 

2014年度の予算で行なっている調査が11月頃には終わる予定です。その状況をしっかりと把握して、県と市を一本化していかないといけません。今回の県の調査は、どの地域にするか決める意味合いもあります。候補を絞って幕張に集中させることですね。

 

2020年の東京オリンピック開催時には営業開始しているようにと考えると、意外と時間がないので、積極的に押し進めていかなければいけませんね。

 

■プロフィール 本間 進 氏

千葉県議会議員、千葉県議会統合(IR)研究議員連盟会長
昭和58年に千葉市議会議員に初当選。平成 3年に千葉県議会議員に初当選後、4期連続で当選。現在5期目を勤めている。
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