千葉市議会議員 IR議連会長 森 しげき氏・ 事務局長 桜井 たかし氏 | 幕張新都心 MICE・IRを考える会

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千葉市議会議員 IR議連会長 森 しげき氏・ 事務局長 桜井 たかし氏

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千葉市IR議連としてのこれまでの活動、そして今後の役割について、会長である森氏、事務局長の桜井氏にお話を伺った。

 

 

千葉市IR議連が立ち上がった経緯

 

森氏)「IR議連」は2012年1月に新組織として立ち上がりました。それより前に、IR議連の前身「アミューズメント振興議員連盟」として、6〜7年程活動していた時期があります。

 

幕張メッセ設立当初、設立事業に携わっていたコンベンションビューロー元専務理事田部井氏から、サンズコーポレーション(サンズ・チャイナやマリーナベイ・サンズを傘下に持つ米大手カジノ運営会社)のアデルソン会長を招いて意見を聞いたり、シカゴの展示を見に行ったりしながら幕張メッセを作り上げた経緯を伺ったりしました。
また、田部井氏はアデルソン会長ともお知り合いでいらっしゃいました。

 

そういった流れでIRに関しての情報も頂いていましたので、田部井さんをお招きして勉強会を行い、県との連携を図るために千葉県議会IR会長の本間県議などにも同席して頂きました。

 

また、市の活性化のためにIR導入の必要性があると感じていた市長から「市民、県民のコンセンサスを得て、環境を整えて欲しい」という要望があり、経済界で先頭になって動いてもらうよう商工会議所にも何度も足を運びました。
ただ、当時の商工会としては「時期が来れば」という反応でしたし、なかなか先頭に立って音頭をとる組織がいないというのが現状だったのです。

 

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2011年11月には森田知事がシンガポール視察に行かれ、県がIR議会を立ち上げることになりました。議連結成の報告会には私たちも呼ばれ、千葉市の今までの動きや今後の展望などの意見交換を行ないました。

 

それまで県内には幕張の他にも、成田や木更津など複数の候補地がありました。
これを幕張に一本化し、推進を押し進めたいという思いもあり、2012年の「IR議連」立ち上げに至りました。

 

県、市ともにIR決議が可決。500万の調査研究費が

 

桜井氏)現在は22〜23名の組織になっていて、これは議連としてはかなり数が多いほうです。
最初の勉強会は、国際カジノ研究所の所長である木曽崇先生を講師にお招きして、質疑応答を交えながら、IR整備について勉強しました。
また、2012年12月には市の議連としてシンガポール視察を行なっています。

 

それらの活動の成果として、市長としては市長マニュフェストにも載せましたし、県議会でIR決議が可決され、市議会でも可決されました。市の決議を受け、千葉市長はIRの調査研究費としての予算をつけ、実際に調査も始まっています。
決議とは、議会の総意として「これをやる」という意志を明確に持つものであり、執行部が予算を付けるということは実施するということを意味します。県議会でも市議会でも決議が通り、首長がマニュフェストを出しているところは、主要な自治体としては他にはありません。
ですから、これでようやく他の自治体に追いついたかなと思ったところです。ただ、そのタイミングで神奈川・横浜・川崎の連合体が名乗りを上げたんですね。神奈川の参入は千葉にとっては大きな脅威になることは否めません。

 

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千葉県・千葉市が抱える今後の課題は?

 

桜井氏)現在の状況として懸念されていることは、県と商工会議所、市長の本音に少しズレがあることです。県と市の間には元々ズレがありました。
これは候補地として成田の存在があったからです。ただ、成田が医療特区をとったことで、IR誘致は難しくなり、候補地は幕張という流れになっていると思います。

 

森氏)今年度、県と市でそれぞれ500万円ずつ基礎調査の予算をとっていますが、千葉市は幕張への誘致を想定した調査ですが、県の場合には県内全体が調査対象。
そういう意味では、まだ少しズレがありますね。知事と市長との上層部の話がなされていないのが残念ですね。知事は県議会の中であまり踏み込んだ発言はされていない印象があり、動きが鈍っているのかなと感じる部分があります。
市の議連としても知事とお逢いしてこちらの意見も伝えたいし、知事のお考えもお聞きしたいと考えています。

 

桜井氏)現実として、IRだけではなく幕張メッセや幕張海浜公園も関わってくる問題なので、県と市、それぞれの所管によって見方が異なってくると思います。
トップ同士のコンセンサスがとれてくれば、県と市で合同の新しいセクションを立ち上げて動けるようになるかもしれないですよね。そういう組織を行政側でしっかり作ってもらえれば、もっと柔軟な形で動いていけるのではないかと感じています。

 

森氏)海岸線を見ても、県が管理しているところもありますから、市だけではなんともできない部分があります。
本来は海辺を生かした利用方法を考えていくべきで、市がベイエリアをどう生かしていきたいのかということから積み上げていくことが大切です。IR構想の元となるのは地域の活性化という部分なので、トータル的にものを考えていくべきです。
せっかくの海岸を、その時々の必要に応じてバラバラと施設を建てているだけでは無駄も多く、発展はないのではないでしょうか。

 

誘致を実現していくための千葉市IR議連の役割とは

 

森氏)市長が周囲を巻き込んで、先頭に立って動いていけるような体制を整えることが、今の私たち議連の役割ですね。
せっかく民間で「幕張新都心MICE・IR推進を考える会」が活動し、熱があがっている現状があるのに、このままで終わらせるわけにはいかない。
各所に火をつけていくことが役割になっていくのでしょうね。

 

まずは決議で初めて500万の予算がついたことは大きな進歩だったと思います。調査を行ない、何が足りないかを見極めていけば、我々の次の動きもやりやすくなっていくでしょう。

 

プロフィール

森 しげき 氏
千葉市議会議員、千葉市IR議連会長
日本大学卒。
初当選以来「千葉市のために」「緑区のために」「みんなのために」をスローガンに、千葉市に元気を取り戻すための「地域おこし」を提案しながら千葉市に残された自然と市民生活との調和と融合した「まちづくり」を進めている。
現在、千葉市議会議員4期目を勤める。

 

桜井 たかし 氏
千葉市議会議員、千葉市IR議連事務局長
早大卒。
千葉市内で学習塾を営み、地方からの教育改革と地域経済の活性化を訴え2011年初当選。教育改革と経済活性化の2本柱で、毎定例会で質問を連続。
現在、所属政党はみんなの党、会派は無所属(千葉市議会の規定では、一人会派は認められないため)
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